「初めまして、お忙しいところ申し訳ありません。
　本日は、資産の有効活用としてのマンション管理を…」
てな、電話がちょくちょく掛かってきます。
最近はマンション投資ですね。
10年ほど前は先物取引の勧誘が多く、砂糖や金を買いませんかってパターンでした。
ヘッドハンティング風の勧誘電話もありましたね。

そんな電話もない日が圧倒的に多いんですが、ちょっと前には1日に3件も違う業者から私宛に。
どんだけ、マンション買いそうな奴って噂が流れているんでしょうか。
大体展示会に行った翌週ぐらいに増えるんで、名簿屋がそのあたりから横流ししてるんでしょうね。

そんな電話がかかってきた時、心に余裕があるかないかで対応が異なります。
余裕がないときは、相手が話している最中でも
「結構ですっ！」で切っちゃいますが、
余裕があるときは、こんな対応したりします。

1.タイムアップ
「お時間5分だけいただけますでしょうか？」
「5分間だけですよ」
このやり取りの後、そっと受話器を机において、タイマースタート。
4分50秒あたりから、受話器を耳に当て、5分キッチリを伝えて、電話を切る。
相手がしゃべっていても、問答無用。
5分だけって約束ですからね。

2.逆にお願いしてみる
「少ない予算から運用できます」
「絶対損しないって言いましたよね。
　そんなら、ホントに予算がないから、あなたの資金で運用して、儲けを5：5で分けましょう。
　で、その儲けが今回の投資額まで積み上がったら、絶対にマンション経営するんで、
　とりあえず、あなた名義で契約して、お金を用意してください。
　絶対損しないんなら、問題ないでしょ。ノーリスクでしょ。
　私は、今、手持ちがないんで協力してください。一緒にやりましょうよ。」
こちらからまくしたてると、相手はひるんできますね。
相手よりもこちらが温度が上がると、相手から切ってくれます。

3.キレてみる
これは、過去に一度、ヘッドハンティングの勧誘電話がかかってきた時です。
「この電話は、優秀な方にしかご案内しておりません」
なぜか、この言葉に引っ掛かり、
「誰が、私を優秀だと言っているんですか？」
と切り返してみました。
「いえ、それは言えないんです。」
「では、どういう部分が優秀だと評価してくれているんですか？」
「いえ、それも言えないんですが、キャリアアップの為、より現在の能力を活かせる…」
「どんなスキルの事をいってるの？」
被せて、被せて、質問攻めです。
ついでに説教してみる。
「大体、どんな情報をベースにあなたは私を優秀だと判断して、
　どんなスキルについてかも言えないような人間をどんな会社に紹介するつもりなんですか。
　双方の相互理解が得られないような転職でミスマッチが発生するとは考えないんですか？
　出どころの怪しい情報で、優秀な人間が釣れるとでも思っているのか！
　相手先の企業があるかないかは知らんけど、
　もしあったとするなら、そんなわけもわからん人間を紹介される方も、
　たまったもんじゃないだろう！
　お前自身は、今のこの電話によって、オレの人生や相手先の企業に対して
　どんなメリット・デメリットが生まれるのか、想像できてるのか！
　どういうつもりで、オレに電話かけてきてるんや！
　こんな話している時間ですら、いま、お前の為にオレの人生と今の会社は無駄に消費してるんやぞ！
　とりあえず、オレの名前をどこから入手したのかだけでも言うてみろ！！」
途中から楽しくなってきましたね、あのときは。
入社3年目ぐらいだったかな？
なんだか、演技がだんだんのってきて、ちょっと芝居じみてくるところも
自分でおかしかったりします。
このあと、確か相手は無言で電話を切りました。

4.放置プレイ
1に近いですが、会話が始まると同時に受話器をそっと机において、放置です。
一生懸命しゃべってる声がかすかに聞こえてきますが、仕事に集中すれば聞こえない。
電話の受話器が上がっているので、自分宛の電話もかかってこずに、
案外仕事に集中できたりします。
気がつくと、電話が切れてますね。

それにしても、こういう業者ってどれぐらいあるんでしょうかね。
それに引っ掛かる人がいるから、成立するんでしょうが、こんな電話をかけている人も
何を思っているのか、ちょっと気になりますね。
内容的にはほとんど詐欺に近いような匂いがぷんぷんしますが、
それを感じずに電話勧誘している人なんていないはずですよね。
なんだか、すごく残念な気持ちになります。

私の事務所にいるパートのおばちゃんは、すごく優秀で、
勧誘っぽい電話を結構かぎ分けます。
で、私に繋ぐ前に、なんだかんだ理由をつけて切ってくれます。
なんとなくわかりますもんね。
助かってます。

さて本題(って、今までのが前フリ？）

[More...]

スポンサーサイト